インクジェットプリントについて

2006年より導入いたしました溶剤系大型インクジェットプリンタにより、フルカラー、グラデーション、写真などを含んだ高品質なオリジナルステッカーを小ロットでお気軽にお作り頂けます。印刷もののステッカーとしては十分な屋外耐久性があります。

■溶剤系大型インクジェットプリンタとは
 原理的にはご家庭でご使用の水性インクジェットプリンタを油性(溶剤系インク)にして巨大化、カッティング機能を加えたものです。
 一般家庭用のプリンタと違い、直射日光に当たっても簡単には色褪せしません。もちろん耐水性もあります。
 そのままである程度の耐久性がありますが、摩擦や溶剤に強いとは言えない為に通常は表面に透明なフィルムを貼ってコーティングします。これをラミネートと呼びます。
 屋外耐久性は垂直面で3〜5年程度。水平面ではその半分程度だと思います。保証値ではありません。太陽光が長時間直撃する環境は過酷なのです。
 数年前までこの手の業務用大型プリンタといえば解像度が低く網点が目立ったりして趣味性の高いステッカーには厳しいものがありましたが最近のものは充分満足のいくクオリティが得られます。ただし写真プリントの解像度は写真画質を謳う一般家庭用のプリンタには一歩及ばないのが正直なところではあります。

■プリントできる色について
 当店で使用のプリンタは4色インクタイプです。ご家庭のインクジェットプリンタと同じく白のプリントができません。例えば青いクルマに貼る用に白い文字だけ見えるようなプリントステッカーを作りたい場合、白い用紙(フィルム)に青い背景部分を印刷することになります。また、通常は金、銀、ガンメタなどのメタリック表現もできません。


ただしマーキングフィルムのシルバーやゴールドにプリントすることでメタリック色を含んだプリントも一応可能です。インクには透過性があり下地の色の影響を受けて濃いめになりつつ全体にメタリック調になります。白は使えませんし狙った色が出せなかったりします。何かと制限がありますのでご相談ください。
シルバーベース ゴールドベース

■メディア(素材)について
 通常は白いフィルム(塩ビ80ミクロン)にプリントします。再剥離フィルムも使用できます。再剥離フィルムとはそれほど長期間でなければはがしやすくノリ残りもしにくい素材です。(何度も貼ったりはがしたりできるわけではありません)
透明フィルム(塩ビ110ミクロン)も使用できますがインクは下地が透けますのでご注意ください。質感の高いヘアラインメタルフィルムにもプリントできます。

■データ入稿について
 
ビットマップ系 JPEG,PSD(Photoshop Ver.5.5)など。アウトライン系 AI(adobe Illustrator Ver.9),EPSなど。
 ビットマップ系の画像からプリントする場合、ご家庭のインクジェットプリンターと同様に画面上で(作りたいステッカーの)1.5倍〜2倍のサイズがないとギザギザが見えてしまいます。

■輪郭カットについて

ステッカー本体の輪郭は機械で任意の形状にカット(型抜き)できますが、台紙(剥離紙)はカットされません。通常は当店で手作業で四角く切り分けます。原稿は輪郭カットするラインがわかるようにご指示ください。

あまり複雑な輪郭カットはできません。
鋭利な角はキレイにカットできない傾向があり、貼った後そこから剥がれやすくなります。鋭利な角は丸めてください。

左図は楕円のステッカーの完成イメージです。

ピンクの点線が輪郭カットするラインです。実際のカットは設定した位置から微妙にズレが発生する為、着色部分を拡張します。通常は当店で設定いたします。

プリント後、一旦プリンタから外しラミネーターという機械で透明フィルムを貼り、再びプリンタにセットして基準位置マークを読みとってからカットする関係上、微少なズレの発生はやむを得ないものです。(小さなステッカーで最大0.7mm程度、1m級の大きなステッカーで1-2mm程度)

ラミネートしない場合はプリンタから外さない為、精度はかなり高くなりますが、それでも完全ではありません。

ズレがあっても目立たないよう外周部分には単一色で、ある程度の余白部をもった原稿にしましょう。
外周部分に余白がないとデザイン部分が欠けたり余白が一定でないのが目立ってしまいます。
いくつかのピースに分割されるデザインの場合、そのままの位置関係で貼れるようにアプリケーションフィルム(転写シート)が必要になると思います。

割とレアケースですが、このように輪郭部分が2色でその境界部分で輪郭に角があるステッカーを作るのはちょっと難しくなります。
2色輪郭部分を拡張する時、このように拡張しないとズレが目立ってしまう可能性があります。
あるいは別の単一色の背景色を設定します。

■ラミネートについて
 先に述べたように耐久性を上げる為、通常は表面に透明なフィルム(50ミクロン)を貼ってコーティングします。ただし
二層構造になるので多少厚みが増し、Rの小さな曲面にフィットさせるのは難しくなります。
 プリントしてからラミネートするまでにインクを十分に乾燥させる為、24時間以上おく必要があります。その為インクジェットプリントの納期は最短でも24時間以上必要です。
 実際にはラミネート後にプリント失敗発覚やカット失敗が起こることがあり、そうなると再プリントしてまた24時間必要になります。材料と時間的余裕さえあればすぐ作れるカッティングに対し、時間がかかりがちですのでご承知おきください。

 あまり耐久性を必要としないステッカーの場合はラミネートを省けばコストが安くなります。その場合、輪郭カットの精度が高くなり、ステッカー厚みが薄くなります(曲面追従性が上がります)。

■印刷可能サイズは?
 印刷幅は最大1330mm程です。長さは数メートル(あまりに重いデータは困難)です。

■最小ロット、料金について
 
最小ロットが1300mm幅くらいの出力メディアに1列に並ぶ数量(ホコリ混入等のロスを見込んでそれより1〜2個引いた数)で5千円(税別)、2列分で8千円(税別)、3列分で1万円(税別)といったところが目安です。(図案の縦横比によっても変わってきますのであくまで目安です)
 同時に何種類も極少量ずつ作りたい場合は都度お見積もりとなりますが、5千円(税別)を最小料金とします。

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