'03ラリー参戦記 

埼群フレッシュマンシリーズ第2戦 TAGラリー2003 6月28日

 昔のダートラ時代のBC同士のライバル(?)S君のお誘いがあったこと、全日本ラリー等で使われるサイクルスポーツセンターでSSをやること、スポットだが信頼出来そうなナビが見付かった事、などからこのTAGラリーに急遽エントリーすることにした。
 何しろライセンスも更新してないし、クルマの状態もラリーに出るには不十分。カラーリングはロスマンズカラーにはなっているもののほとんど何もロゴが入っていない状態。でも目標を作る事で急速に作業は進むものだ。

 このラリーに出よう!と思ったときにはほとんど意識してなかったのだが、このラリー、フレッシュマンラリーなのにレキもあるインターナショナル方式なのだ。もちろん国際格式ではなく、SSのみで勝負が決まるTC(タイムコントロール)制の基本的なシステムとしてインターナショナル方式という事だ。超コンパクト&ショートとはいえペースノートを作ってWRC気分が味わえるわけ。まだまだ上級のラリーでもそのようなラリーは少ないようなのでこれは非常に恵まれた貴重な機会だ。今回はインカムも用意してあるし、楽しみ〜。(^^)

レキ
 ラリーは全てを1日でこなす為、朝からレキ。ナビのおーむらさんとはラリー開催地近くの上毛高原駅(そこまで新幹線で!)で合流。天気は梅雨だけに雨。しょうがないやねぇ。レキの受付後、専用のコマ図に従ってレキを行う。SSスタート地点にはオフィシャルがいて適当にスタートを促してくれる。
 ペースノートは、ドライバーがRの大きさやストレート距離を判断(ジャッジ)して「ライト3(スリー)、50、レフト4…」などと声に出し、それをナビがノートに書き取る事によって作る。ほとんど初めての事なのでジャッジしやすいようにコーナーの右/左を先に読み、Rの大きさは基本的に5段階の数字。数字が大きいほど緩いコーナー。実際はほとんど2〜4になった。それに必要に応じて「Long 」を追加。後はコーナー間にストレートがあれば読むし、無ければ読まないというシンプルなもの。おーむらさんと1回は練習したし、その後もステアリングを90度以上切ったら「3」などと基準を決めたのでそんなに戸惑う事はなかった。各SSにつき2回づつレキを走るわけだが2度目が実は微妙。全開で走ってはいけないし、それではノートの修正をしてるヒマが無い。恐らく前車にもすぐ追いついてしまう。といってナビのノート読み上げを聞きながら1回目と同じようにゆっくり走っては得る物は少ない。てことで多少(?)は速めに走ってペースノートの確認をし、修正の必要があればごくゆっくり走るか止まるかしてノートを訂正するものらしい。なるほどねぇ。

 サイクルスポーツセンターに戻ってサービス隊と合流。サービスカーはあのポッサムレガシィレプリカ。目に刺さるほど目立ちます。(笑)
 そして正規受付後、車検、サイクルスポーツセンターのコースのレキ。林道に比べると道幅がはるかに広い為、同じRでも速度が高くなるわけでペースノートのジャッジが難しかった。

全レキ終了後、どれほど意味があるのか微妙なパルクフェルメ(車両保管)。もしサービス隊も無く他に友人もいないとかなり淋しい事になる。居場所が無いから…。

スタート〜SS1,SS2
 さていよいよスタート。パルクフェルメを出る最初のタイムコントロール(TC0)でナビの指示に従いクルマを前に進める。と、「あ〜っ!」とまわりでどよめきが。あわててクルマを止める。まだTCインの時間になってなかったらしい。幸いギリギリでセーフ、というか見逃してくれたみたい。た、助かった。TC早着ペナルティは1分もの減点である。ナビは右側にあったタイムコントロールの赤標識を見落としていたそうだ。ちょっと先行き不安!?

 んで、SS1とSS2がサイクルスポーツセンター(以後CSC)。SS1。初のインカムを使ったペースノート走行。問題なくナビのペースノートを読む声が聞こえ、先のコースの曲がり具合がある程度わかるとうのはなかなか良いものだ。しかしCSCは道幅が広く、むしろスピードを抑え過ぎ、限界に近づけないままあっという間に終わる。(Cクラス12番手)

 SS2も多少はマシだったものの似たような調子で終わる。(同13番手) ハイスピード域のクルマの限界、コントロール感覚に自信を持てる状態になってないと、いきなりこれは難しいっす。

サービスA
 
20分の小サービス。何もすることがない、と思ったら右の補助灯のレンズ&ベゼルが衝撃があれば外れそうになっている事に気づいた。時間が20分しかないのでそのままガムテで止めようと思ったがバンパーに隠れていて上手くいかない。大慌てで補助灯ごと外してからガムテで止めた。終わってみると残り時間あと10分。なんだ、余裕じゃない。(^^;)

SS3,SS4,SS5
 林道のSSへ。道幅が狭くてくねくね、ストレートも僅かしかないSS3 2.7km、ペースノートの効果は道幅が狭く先の様子がわからない林道のほうが高い感じだ。路面が所々ウエットな事もあり、やや抑え気味で無難に終える。(12番手)

 場所は違うが似たような感じのSS4 2.4km、途中でナビがペースノートをロスト。何しろ細かいカーブが多くて難しいのだ。ペースノートが無くなるとコーナー手前の緊張感が高まり、ブレーキングがハードになる傾向。ハードブレーキングのおかげで荷重移動はしやすくなるというメリットがあったりする。ペースノートが無くてもあんまり速さは変わらない、か、むしろ速かったりして?(^^;)、(10番手、いや、でもこの時スタートでフライングを取られたらしい(^^;)。ペナルティ+10秒。カウントダウン、聞こえないんだよ。インカム付けたのでなおさら。)

 再びCSCに戻ってSS5 1.4km。霧が出てきてしまう。ペースノートがあっても怖いし、ペースノートを読むのも霧になるとタイミングをとるのが難しいようだ。厳しい〜。(15番手)

(つづき)

サービスB
 
45分のサービス。サービス隊のおかげさまでくつろぎつつ腹ごしらえ。いつもの1時間のサービスではないので完全にゆっくりしているヒマはない。

SS6,SS7,SS8
 SS6はCSC内から。しかし霧があまりにもひどく、CSCのパドック付近などだだっ広くて何にも見えない。SSに向かうにはどっちに行けばいいのかさえおぼつかない状況。結果的には間違えずに行けたけど、ほとんど偶然の産物みたいなもんだ。(いや、ナビのおかげかな?)
 それでもスタートしたSSは濃霧で何にも見えず全然踏めず。ペースノートで「100!」(ストレートの長さ)とか言われたって、視界10mでは怖くて全然スピード出せません。(順位は屈辱の18番手。ビリ。うぐぐ、なんでみんなあんな霧の中(アクセル)踏めるんじゃぁ?)

 SS7はSS3で使った林道を2倍くらい長く使う5.1km。今ラリーの山場か。幸いこっちは霧が無いし、ちっとは調子も上がり、気分もノってきた。途中ペースノートをロストしたものの、私がその場でコーナーを見て読み上げてフォロー、その効果があったかどうかはわからないが、間もなく奇跡的に復帰を遂げ、まあまあの感触でそのSSを走りきった。(それでも9番手)
 SS8はCSCを長〜く使う予定だったが濃霧の為1.4km程度のショートSSに変更になってしまった。それでモチベーションが切れてしまったか、単なる疲れの蓄積か、濃霧の中でスタートして間もなく、まともにペースノートが頭に入らなくなりコース状況も冷静に認識できない状態になってしまった。まあ目を回してしまったというか。(笑)「こりゃダメだ〜」と思いつつゴール。(17番手)霧になるとものすごく神経疲れるのだよ。

 ま〜、とりあえず出来たてのクルマで無事に終われて良かった。結果はCクラス20台中15番手。冴えないねぇ。それにしても霧の中での遅さが絶望的。去年の最後のラリーも霧の中でブービーレベルだったから、やっぱり私は霧が苦手ということだ。果たしてこれは克服できるんだろーか。なかなか難しそうである。

 今回のラリーでは新ロスレガ号でとにかくラリーに復帰する事、レキ、インカムを使ったペースノート走行を体験する事(去年の最後のラリーでちらっとペースノートにトライしたものの全然上手くいかなかった)、インタールールに準じたラリーを体験することなどが実現できた。またペースノート走行について、ナビをしてくれたおーむらさんにいろいろノウハウ教えてもらったし、その楽しさ、というか便利さを実感。結果はともかく多くの収穫があったと思う。さて次のラリーは、、、ナビ次第かぁ?



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